【退職代行モームリ社長逮捕】なぜ人は退職代行を使うのか|辞める人の特徴と“やりがいを感じる職場”の条件を徹底解説

はじめに

退職代行サービス「モームリ」を運営する会社の社長夫妻が、弁護士法違反の疑いで逮捕されたというニュースが大きな話題になっている。

退職代行はここ数年で急速に広がり、若い世代を中心に利用者が増えてきた。今回の事件は業界の法的問題を浮き彫りにしたが、もっと重要なのは「なぜこれほど多くの人が退職代行を使わざるを得ないのか」という点だ。

この記事では、

・退職代行を使う人の特徴

・辞める人が増える職場の共通点

・やりがいを感じる仕事の条件

・企業が離職を防ぐためにできること

を、働き方の本質に踏み込んで解説する。

退職代行モームリ社長逮捕が示す“働く人の限界”

退職代行は「辞めると言えない人のためのサービス」として広がってきた。

しかし、利用者の多くは決して“逃げ癖がある人”ではない。むしろ、真面目で責任感が強い人ほど追い詰められ、最後の手段として退職代行を選ぶ。

今回のモームリ逮捕は、業界の法的リスクを示しただけでなく、

「辞めると言えない職場が多すぎる」という社会の歪みを浮き彫りにした。

退職代行を使う人の特徴5選

退職代行利用者には、驚くほど共通点がある。

ここでは、現場でよく見られる特徴を整理する。

① 真面目で責任感が強い

・迷惑をかけたくない

・自分が辞めたら職場が回らない

・辞めると言うのが申し訳ない

こうした“良い人”ほど、辞めると言い出せず限界まで我慢する。

② 空気が支配する職場にいる

・上司が話を聞かない

・相談しても「気合が足りない」で片付けられる

・心理的安全性がない

「辞めたい」と言うこと自体が“裏切り”とみなされる文化では、退職代行が必要になる。

③ 仕事の意味が見えなくなっている

・成果が評価されない

・単純作業の繰り返し

・成長実感がない

人は「意味」を失った瞬間に急速に消耗する。

④ 相談できる相手がいない

・同僚も疲弊している

・家族に心配をかけたくない

・友人に弱音を吐けない

孤立した状態では、辞めるという行為が“戦い”になってしまう。

⑤ 引き止められる恐怖がある

・「辞めるなんて許さない」と言われる

・退職届を受け取ってもらえない

・精神的に追い詰められる

こうした経験をした人は、二度と直接言いたくなくなる。

辞める人が増える職場の共通点

退職代行が必要になる職場には、必ず“構造的な問題”がある。

① 評価が曖昧で努力が報われない

人は「正当に評価されている」と感じるだけで頑張れる。

逆に、評価が不透明だと、どれだけ努力しても虚無感が積み重なる。

② 管理職が“管理”しかしていない

・数字の管理

・勤怠の管理

・ミスの管理

しかし本来、管理職の役割は部下の成長支援だ。

ここが欠けると、職場は一気に荒れる。

③ 理念と現場が乖離している

「社員を大切にします」と言いながら、

・長時間労働

・休日出勤

・精神論

が横行している会社は、若い世代ほど離れていく。

④ 心理的安全性がない

・意見を言うと怒られる

・ミスを責められる

・相談できない

心理的安全性がない職場は、離職率が高い。

やりがいを感じる仕事の条件

やりがいは「給料」だけでは生まれない。

もちろん待遇は重要だが、それ以上に“自分の存在が意味を持つかどうか”が決定的だ。

① 自分の仕事が誰かの役に立っている実感

人は「ありがとう」の一言で救われる。

逆に、どれだけ給料が高くても、感謝されない仕事は続かない。

② 成長実感

・新しいスキルが身につく

・任される範囲が広がる

・自分の判断で動ける

「昨日より今日の自分が少し良い」

この感覚があるだけで、人は前向きになれる。

③ 自分の価値観と仕事が一致している

・地域に貢献したい

・人の役に立ちたい

・ものづくりが好き

価値観と仕事がズレていると、どれだけ頑張っても疲れる。

④ 心理的安全性

・意見を言っても否定されない

・ミスを責められない

・助け合える

これがあるだけで、離職率は劇的に下がる。

企業が“やりがいを設計する”ために必要なこと

やりがいは「与えるもの」ではなく、設計するものだ。

① 仕事の意味を言語化する

「この仕事は誰の役に立っているのか」

「なぜこの業務が必要なのか」

これを説明できる管理職は強い。

② 成長のステップを明確にする

・1年後にどうなれるのか

・どんなスキルが身につくのか

・どんな役割を任せるのか

成長の道筋が見えると、人は辞めない。

③ 評価基準を透明化する

曖昧な評価は不満の温床。

評価基準を明確にするだけで、離職率は下がる。

④ 心理的安全性をつくる

・否定しない

・怒鳴らない

・相談を受け止める

これだけで、職場の空気は劇的に変わる。

退職代行が不要になる社会へ

今回のモームリ逮捕は、退職代行業界の問題を示した。

しかし、もっと深刻なのは、退職代行が必要とされる職場が多すぎるという現実だ。

退職代行を使う人は弱くない。

むしろ、限界まで頑張った結果として、最後の手段を選んだだけだ。

企業がすべきことは、

辞める人を責めることではなく、

辞めなくて済む環境をつくることである。

おしまい:退職代行の背景には“やりがいの欠如”がある

この記事のポイントを整理する。

  • 退職代行利用者は真面目で責任感が強い
  • 辞める人が増える職場には構造的な問題がある
  • やりがいは「意味 × 成長 × 価値観 × 安全性」で生まれる
  • やりがいは“制度と文化の設計”でつくれる
  • 退職代行が不要な社会をつくるには、企業の姿勢が問われる

退職代行モームリの事件は、

「働く人の声を聞け」という社会からの警告だ。